心動かされる話

(メイセイオペラ)府中の砂に沁み入るオペラ、故郷の詩を奏でる名声







メイセイオペラ



岩手、水沢の雄、メイセイオペラ、

時は中央地方の交流が始まったものの、

地方の統一G1が中央の馬に軒並み持っていかれ、

地方馬が、自分のホームですら、全く勝てない、

そう、まさに、地方競馬が、地獄を見た時代に、

メイセイオペラは、競走馬としての馬生を走り出しました。


メイセイオペラの馬主、小野寺良正さんは、妻に隠して馬を持っていましたが、

馬主業が見つかった ( バレた ) 時


「ほかの道楽はしない。だから馬を持たせてくれ」


と懇願したほどで、メイセイオペラに思いを託し、

所用で競馬場に足を運べなかった、

メイセイオペラのデビュー戦を、そのビデオを何度も何度も見直しては、

将来の活躍に思いを馳せていたとのことです。


その、小野寺良正さんは、

メイセイオペラの走る姿を見ることが出来ぬまま、

デビューの一月後に突然、他界しました。


悩んだ末に、馬には興味のなかった妻、明子さんでしたが、

夫の遺産、手放すことはできないと、

メイセイオペラを引き取ることに。

途中、幾多の試練があったメイセイオペラが、

岩手の雄となり、地方競馬の中で、存在感を増していく中で、

過去に何度も地方競馬の猛者たちが、

挑戦しては弾き返されてきた中央競馬への挑戦を決めたのが、


東京競馬場 フェブラリーステークス


地方所属馬を、地方で育て、地方の人たちで調教し、

地方所属馬のまま、連れてきて走らせた競走馬の

中央競馬への挑戦が、また一つ、ここに生まれました、


が、


迎え撃つ中央競馬のライバル達は


桜花賞を制した キョウエイマーチ

ダート界で常に安定した実績を誇る タイキシャーロック

追い込み信条の エムアイブラン

一番人気、ワシントンカラー

ほかにも、オースミジェットバトルライン 等を有し、体制は万全、


そして、何より、地方騎手には勝たせないという 「中央騎手たちの厚い壁」


始めて走る東京競馬場の長い直線、

慣れない10万人の大観衆、

水沢から東京競馬場に、来た、応援団、

地元、水沢で、勝利を願っている岩手競馬ファン、

多くの人の、思いを込めて

府中のゲートが開きました。


折り合いを保ち、道中を先行、追走したメイセイオペラは、

直線で抜け出し、

迫りくる JRA 中央の猛者を寄せ付けない2馬身差の完勝、


初めて、地方所属馬が、中央のG1を制覇した瞬間であり、


展開の利でもなく、フロックでもなく、

ただただ、メイセイオペラの力で勝利した、

ゆるぎなく、完勝した瞬間!


地方所属馬が、中央馬をねじ伏せた日、

地方競馬のホースマンの夢が、初めて、叶った日、


いままで、競馬を見てきて、



この日ほど、泣いた日はない。

この
ほど、笑った日もない。



ゴール前、直線で、妻、明子さんは、夫の遺影を掲げて、


「あなた見て!先頭走っているわよ!あなたの馬が先頭を走っているわよ!!」


と叫んだという。


岩手の王者、トウケイニセイが、南部杯でライブリマウントに屈した日から、4年、

岩手のホースマンの雪辱を晴らし、

地方競馬の夢を叶えた メイセイオペラ、


2021年現在に至るも、地方所属馬が、中央のG1を、勝ったのは、

メイセイオペラ、ただ、一頭の快挙です。


府中の砂に、沁み入るオペラ、故郷の詩を、奏でる名声


人々の思いを背負い、走る雄姿に、涙する。







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